『きょうの晩ご飯どうする?』
この妻からの問いかけに夫は、
『なんでもいい』と言葉を返します。
すると妻が急に不機嫌なりはじめた、
そんな経験はありませんか?
この妻の「今日のご飯どうする?」の言葉の内にある思いは「今日は疲れたから、ご飯作りたくないなあ〜」「たまには外食したいな〜」
「料理を作る気分じゃない、代わりに作ってくれないかな〜」という意味合いを含んでいたのです。
しかし夫はその言葉の表面だけを聞き「なんでもいい」と生返事をしてしまうのです。
その結果、妻は「私だってしんどいのよ!わかってよ!」とイライラがこみ上げ、実は料理をしたくなかった本当の気持ちを怒りと一緒にぶつけてしまいます。突然怒りだす妻に戸惑う夫「それだっら最初からはっきりと食事を作る気分じゃないと言えばいいじゃないか!」と夫もイライラしてしまうのです。
コミニケーションは夫婦のライフラインです。コミニケーションが不十分だと、
色々なところに悪影響がでます。そこから誤解や落胆・失望そして喧嘩が生じてくるのです。
それらの日常の喧嘩、不満、解消されていない問題、疑い、恐れ、不信、傷などが夫婦のコミニケーションをブロックし、心を開くことのできない関係に変化してしまいます。
「言わなくたってわかるでしょう〜!」とか「どうせ相手に言っても、きっと分かってくれない!」「もし私が何か言っても怒った態度をとるに決まってる!」など互いの言葉をフィルターにかけて勝手に解釈をしてしまうのです。
では、どうすればいいでしょうか?
まずはコミニケーションスキルを向上させることが大切です。
コミニケーションスキルを向上することにより、状況も少しづつ緩和されていきます。
それでは今から2つの基本のスキルをご紹介しましょう。
1 自分の思いを相手に分かりやすくストレートに伝える(穏やかに)
相手と話す時の心構えは「相手は私の思いをすべて把握している訳ではではない。だからできるだけ分かりやすくストレートに伝える。分かるように伝えなかったら、誤解を招くことにもなりうる」と心に留めておいて会話をしましょう。
2 しっかりと相手の話を「きく」
聞く!聴く!訊く! ただ聞いているだけではいけません。
1つ目の「聞く」とは、言葉と内容をしっかり聞く。
2つ目の「聴く」とは相手の仕草や表情と一緒に聴くということ。
3つ目の「訊く」とは、自分がわからないことを明確にしていきながら聴くということ。
そして不明なニュアンスは、聞き返すこと。自己解釈をしないことです。
例:「今日のご飯どうするってどういう意味?献立のこと?
それとも他に何かアイディアでもあるってこと?」
相手の話をしっかり聞いてあげるということ=それが愛情です。
コミニケーションのスキルは頭で分かっていても、それを夫婦間に適応することは容易ではないと思う方がいます。それは夫婦の間に大きな溝があるからです。その場合はコミニケーションのスキルだけではなく、これまでの過去について向き合って話し合あったり、お互いをもう一度理解をし合ったり、夫婦のあり方を調整するプロセスが必要となります。
ライフデザインカウンセリングでは、複雑化した夫婦の不仲で悩んでおられる方への助けとなり、
夫婦が変われるようアドバイスやスキルなどをご提供いたします。
一生共にしていく相手だからこそ、健全な夫婦関係へと改善し、安らぎのある家族を作っていきましょう。